目が覚めると、部屋が散らかっていた。
気が重かった。
テレビをつけると、どのチャンネルも地震の情報が流れていた。
ツイッターでもTLはすべて地震に関することだった。
2次災害も起きていた。
東京でも夕方停電になると聞き、昼、近くの西友に買い出しに行った。
たくさん人がいた。
箱ティッシュがほしくて、日用品コーナーに行くと、
ちょっとしたパニックになっていた。
懐中電灯はすでに売り切れ。
電池とろうそくも残り僅か。
店員に、カセットコンロの使い方を聞いている人も多かった。
食品コーナーでは長蛇の列。
かごいっぱいに食品や水を買い込んでいた。
公衆電話に並び、実家にかけてみるもののつながらない。
一度コールが鳴ったが、誰も出なかった。
西友から帰ってきてもテレビは地震速報だった。
やりたいことがたくさんあるのに、何も手につかない。
テレビを見ていると、不安になった。
「被災地」扱いされることが信じられなかった。
夕方になると、福島原発事故がニュースになった。
昨日声を聞けたから無事だとは限らないんじゃないかと、
ますます不安になった。
もう、見たくなかった。
こわくて一人でいたくないのに、誰にも会いたくなかった。
電気はまだついていた。暖房もついたままだ。
東北は雪が降っている。
暖かい家にいる私。水が飲める私。急におかしな気分になった。
気を紛らわせようと音楽を聞いても、気分は晴れなかった。
無性に人の明るい声が聞きたかった。
録画していたお笑いのビデオを見た。
心にポッと、明かりがついた。
ポッドキャストの「東京ポッド許可局」を聞いた。
「四姉妹ポッド」を聞いた。
いつもの声を聞くと、安心した。
「日常」がそこにはあった。
当たり前の「日常の感覚」が欲しかった。
恋しかった。
終日、福島の家族とも友人とも連絡が取れていない。
早く連絡がつくことを祈る。
みんなの無事を祈る。
posted by ヒロ at 23:59| 東京 ☀|
Comment(0)
|
日常のもの
|

|